真宗の繁盛とは
今や真実を知り、真実を求め、真実を獲得した人々は、日本はおろかアメリカ、ブラジル、海外にまで及んでいます。
いずこの法話会場も人であふれ、満足に収容できる会場確保が困難となり、不思議な悲鳴があがっております。
これひとえに如来聖人のご念力以外の何ものでもありませんが、我々は決して親鸞会結成の原点を忘れてはなりません。
「真宗の繁昌と申すは、人の多く集まり威の大いなることにてはなく候。
一人なりとも人の信を取るが真宗の繁昌に候」
蓮如上人のご金言であります。地獄ゆきの人間が、たとえ何千万集まって気勢をあげようと、我々にとっては、それは悲しみであっても決して喜びではありません。
親鸞聖人と一味平等の無碍の一道に飛躍して、
「親鸞会にめぐりあえたればこそ私は、未来永劫の命びろいをさせていただきました。親鸞会結成は、私一人のためでございました」
と如来聖人の御前で感涙にむせぶ人が1人でも多く現れることのみが我々の喜びであり、目的であることを、この20周年記念にあたり改めて銘記したいと思います。