厳しく心見つめる

滋賀県

 因果の道理は、何度お聞きしても、「もっとお聞きしたい」「分かっているようで少しも分かっていない心に、何が何でも分からせたい」という思いになります。
 世間では、口と体の行いばかり問題にしますが、仏法では、その口や体を動かしている心を最も重視され、聞かせていただくほど厳しさを知らされます。
 他人に言えないことばかり思い、心を問題にされたら逃げ場はありません。しかも、そのような自分を少しも危ぶむ心もありません。
「因」とは、心で思うこととお聞きし、私を含めだれもが、悪因悪果の恐ろしい運命から逃れることはできないと強く知らされました。
 そんな私の心を見抜かれたうえで、信楽にしてみせるとお誓いくださった阿弥陀仏の本願を、尊く素晴らしく仰がずにおれません。
 悪果以外に受けようのない者を、絶対の幸福、摂取不捨の利益に救ってくだされるからこそ、不可思議な超世の悲願とも言われます。このような教えはほかに絶対ありません。心を見つめて聞法に身を沈めます。

人生が大転換

埼玉県

 行為が運命を生み出すと、因果の道理を教えていただき、善い行いをしようと思っているうちに、私の人生は変わってしまいました。仏法を聞く前には、体験したことのない善い結果に恵まれて、喜びあふれた毎日を送っているからです。
 人生を大転換させる真実を知らされ、そのご恩はどれだけお返ししても報いることはできません。
 一方、心を見つめると、相変わらず悪を思い続けており、この結果は、死後一気に引き受けねばならないのではないか、と恐ろしく思います。
 聞法するほど無常も知らされ、シンプルに考えると、人生とは生きて死んでいくだけのことです。
 だからこそ人生の装飾品に心奪われず、まず生死の解決をしたい、しなければ、と思います。

私とは何か

富山県

 私たちの肉体は、「私自身」ではなく、「私のもの」だから、仏教では死ぬことを「体を失う」と言うと、お聞きしました。
 では、「私」とは何かというと、三世十方を貫く永遠の生命が「私」であり、三世を貫く生命を川に例えると、肉体はその水面に浮かんだ泡のようなものです。
 私の時計とか車ならば、私の所有物であり、「私のもの」と思っていますが、肉体も同じように私のものであり、永遠の生命こそが「私自身」なのだと、今回とてもよく分からせていただきました。
 だからこそ、今、その魂の解決をすることが人間に生まれてきた目的であり、それは現在ただ今、解決されるとハッキリと説き示してくだされた親鸞聖人こそ、世界の光であると改めて強く知らされました。

高森顕徹 公式サイト
更新履歴

2015.01.08あわれむ心のないものは恵まれない~試された親切心(光に向かって)

2014.01.22すぐ100万円を持っていったのは、なぜか~恩知らずになりたくない(光に向かって)

2014.01.22殺して生かす ~相手を裏切り、ののしられ、迫害も覚悟しなければならぬこともある(光に向かって)

2013.11.25甚五郎のネズミはうまかった~技量と智恵(光に向かって)

2013.11.25だから青年白石は三千両を拒否した~信念は未来を開拓する(光に向かって)

2013.09.30世界一おいしいご馳走ができあがりました、と料理人は言った(光に向かって)

2013.09.30最初から負けていた~勝利のカギ(光に向かって)

2013.08.24大石内蔵助の13年間~先見と熟慮(光に向かって)

2013.08.24生活の乱れた学生の更生法~大学教授のたくみな指導(光に向かって)

2013.07.25下等の人間は舌を愛し、中等の人間は身を愛し、上等の人間は心を愛する(光に向かって)

2013.07.25牛糞を食わされた祈祷師(光に向かって)

2013.06.07笛を高く買いすぎてはいけない(光に向かって)

2012.10.04おまえはなぜ、3階を建てんのだ 本末を知らぬ愚人(光に向かって)

2012.10.04やめよ!やめよ!と突然、早雲は叫んだ なりきる尊さ(光に向かって)

2012.09.06まもなく、若い社員の一人が解雇された 排他は自滅(光に向かって)

2012.09.06猫よりも恩知らずは、だれだ 腹立てぬ秘訣(光に向かって)

2012.08.06人を身なりで判断はできない 一休と門番(光に向かって)

2012.08.06富んでも、昔の貧しさを忘れ、おごるなかれ 岩崎弥太郎とその母(光に向かって)

2012.05.30この娘を美しくないという者があれば、金子千両を出してやろう(光に向かって)

2012.05.30施した恩は思ってはならぬ。受けた恩は忘れてはならない(光に向かって)

2012.04.10己を変えれば、夫も妻も子供もみな変わる(光に向かって)

2012.04.10これへ、その下肥とやらをかけてまいれ、とバカ殿 偶像崇拝(光に向かって)

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